介護職のための職務経歴書の書き方をご紹介~自己PR欄の具体例もご紹介

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介護職の求人に募集するときに、職務経歴書は必要ないと思っていませんか?
でも介護職員はそれまでの経験によって就業後の給料が変わる場合があります。

面接のときに口頭で伝えることも必要ですが、面接後に書面上で確認してもらえると就業先に伝わりやすく漏れがなくなるというメリットがあります。

今回は、介護職の職務経歴書の内容や自己PR欄に書く文章の具体例などをご紹介します。

介護職も職務経歴書を準備しよう

職務経歴書という言葉を聞き慣れないかたもいると思います。

職務経歴書とは、これまでの職歴や保有資格、経験した業務内容を応募先に知ってもらうために提出するものです。

企業などでは求められることの多い職務経歴書ですが、最近では介護職員にも提出が求められることが多くなってきています。

市販の履歴書にも、職務経歴書がセットで販売されていることがあります。

応募先の施設が職務経歴書を求めているような場合には必ず提出しましょう。

介護職の職務経歴書の内容とは?

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介護職員が職務経歴書を書く場合、今までどのような種類の施設で働いてきたのか、どのようなポジションで働いたことがあるのか、自己PRなどを書くことで相手に自分のことを知ってもらうことができます。

自分が仕事をする中で培ってきたものが可視化できる大切な書類になるので、正確に漏れなく書いていきましょう。

①経歴
まず最初に職務経歴を記載します。ここで記載するのは概要のみです。これまでの経歴が簡単にわかるように5行程度にまとめます。

これまで働いたことがある施設が1施設であれば、その施設での職務内容をまとめます。

複数施設あるなら、時系列順にして書きましょう。

②業務内容
施設内でどのような仕事をおこなったのか、施設ごとに具体的に記入します。

携わった業務を具体的に書いたり、役職についていたことなどが伝わると自身の評価に繋がります。

③資格
保有資格を書きます。

介護に関係する資格や仕事内容に関係しそうな資格を書くようにしましょう。

(例)
・普通自動車免許
・介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)
・実務者研修
・介護福祉士
・社会福祉士
・介護支援専門員
・音楽療法士
・精神保健福祉士
・サービス介助士
・保育士
・福祉用具専門相談員
・社会福祉主事任用資格
・認知症予防活動支援士

自動車免許は、送迎を伴う業務のあるデイサービスやデイケアなど以外でも、外出支援のさいに運転ができるかどうかといった点で問われることがあります。

また関係のない資格であっても面接時や就業後ネタになるようなものであれば、資格欄ではなく自己PR欄に記入するといいでしょう。

(例)
趣味でアロママッサージの資格を取得いたしました。
それ以来入居者の方にマッサージすることがありますが、喜んでもらえています。

④自己PR
面接のさい口頭で伝えることになる、自己PRですが、文章でもしっかりと記入しておくようにしましょう。

一度書いておくことで面接のさいにも慌てずに答えることができるようになります。

保有資格や経験を、応募先の施設でどのように活かせると思うかという点をアピールします。

⑤志望動機
希望する施設のことをよく調べてから記載するようにします。

そのうえで、施設を選んだ理由ややってみたいことなどを書きましょう。

現在の職場と比較するのではなく、応募する施設にどれだけ魅力を感じたのかを文章にするといいでしょう。

介護職の職務経歴書を書くときの注意点

介護職員が職務経歴書を書くときにはいくつかの注意点があります。

簡単なものばかりですので、注意して記入するようにしましょう。

ケアレスミスに気をつける

文章を書くことに慣れていても、漢字を間違えてしまったり、言葉の使い方が正しくなかったりすることがあります。

書き終わったら自分で読み返して確認しましょう。

可能なら、誰かに読んでもらうといいでしょう。

自分では気が付かなかったミスに気付いてもらえることもありますよ。

スキルアップしたい点など今後の目標などが伝わるようにする

自己PR欄や志望動機の欄で、今後自分がどうなりたいのか、取得したい資格など今後の目標を伝えるようにしましょう。

(例)
・リーダーシップ研修を受講して、将来的にはユニットリーダーを務めたい。

・○年以内の認定介護福祉士の資格取得を目指したい。

・認知症のかたについての理解を深めるために、研修や書籍で学習するとともに実践するために認知症フロアでの勤務を希望している。

などのように、より明確に伝えるといいでしょう。

これまでの職場に関する情報は具体的に書く

これまでに働いてきた職場に関する情報は具体的に書きましょう。

施設名だけではなく、その施設のなかのどのようなポジションで仕事をしてきたのかという内容を記載します

(例)
・37人が入所する施設でユニット型個室に入居する方8人を担当。日常的な介護を行うとともに年間をとおしての余暇活動を企画・提供を行う。

・9人が入居するグループホームでケアスタッフリーダーを担当。新人教育や業務内容の見直しに尽力した。スタッフの協力も得ることができ、残業時間を短縮することができた。

自分の役割や成果などを書くことで、採用担当者にわかりやすい職務経歴書になります。

介護職の職務経歴書の種類と選び方

職務経歴書には編年形式とキャリア形式の2種類があります。

施設側から指定があれば、その指示に従いましょう。

特に決まりがない場合、自分に合ったものを選びましょう。

編年形式は経歴が少ない人におすすめ

編年形式は今まで働いてきた施設や会社ごとにその内容をまとめて書く方法です。

これまでの経歴が少ない人、介護以外の仕事に就いていた人におすすめです。

(例)

法人名 社会福祉法人〇〇園
勤務期間 平成18年~平成25年
配属先 デイサービス 3年間 特養4年間
業務内容 ・食事介助、排泄介助、入浴介助

・レクリエーションの立案・計画を担当

・介護職員のリーダーとして新人教育を担当

法人名 株式会社ケア〇〇
勤務期間 平成25年~現在
配属先 ケアマネジャー事務所
業務内容 ・居宅のケアプラン作成

※上記のような内容を、施設ごと・会社ごとに作成します。

キャリア形式は経験豊富な人におすすめ

キャリア形式は、業務ごと・職種ごとにまとめて書く方法です。

転職回数が多い場合にも、全体をすっきりとまとめることができますし、取得した資格ごとの経験を見やすく伝えることができます。

(例)

職種 年月 業務内容 勤務先・役職
介護職 平成20年~平成23年 介護付き有料老人ホームにて要支援2~要介護5の方までの介助を担当。季節に応じた外出企画の立案担当。 介護付き有料老人ホーム〇〇
平成23年~平成29年 リハビリ特化型デイサービスに勤務。リハビリの補助などを行いながら、送迎や排泄介助を行う。 リハビリ特化型デイサービス〇〇

職種 年月 業務内容 勤務先・役職
介護福祉士 平成29年~現在 ・介護老人保健施設の認知症専門フロアにてスタッフリーダーを担当。 介護老人保健施設〇〇苑・リーダー職

手書きでもパソコンで入力でもOK

職務経歴書を書くときに、手書きにするべきなのか、パソコン入力にするべきなのか悩んでしまう人もいます。

これはどちらでも問題ありません

介護職員は日々の記録を手書きで書いている施設もあります。

そのような施設では、手書きの字の読みやすさをチェックしている場合があります。

文字数が多い場合には、フォントが揃って読みやすいパソコン入力の職務経歴書がいいでしょう。

状況に応じて使い分けるようにしてください。

介護職員の職務経歴書:自己PR欄の具体例

介護職員の職務経歴書を書くときに、特に悩んでしまいがちなのが自己PR欄です。

具体例を用意しましたので参考にしてください。

介護職員の自己PR文例(介護業界未経験者の場合)

私はこれまでスーパーのレジのパートとして働いてきました。

子育ても落ち着き、正職員として働きたいと考えたとき、自分によりあっている仕事とはどのようなものだろうかと考えたときに高齢者と関わる仕事が良いのではないかと思いました。

介護の仕事は人と深くかかわることができる仕事だと思っています。

それはこれまで私が接客業をとおして培ってきたものであり、よりやりがいを感じることができる仕事なのではないかと感じております。

介護職員の自己PR文例(介護福祉士を目指している人の場合)

私はこれまで、デイサービスや介護付き有料老人ホームで日常の介護業務に携わってきました。

そのなかで特に認知症のかたへの対応の仕方やどのようなレクリエーションを行えばいいのかといったことを研修などで学んできました。

今まで業務の中で習得してきたことや学んだことがどれだけ身についているかを確認するためにも資格試験のための勉強をはじめようと思っています。

さまざまな資格取得のチャンスがあることも自分のモチベーションを保つことに繋げられると考えていますので、まずは来年度の介護福祉士の資格取得を目指しています

介護福祉士の自己PR文例(何度か転職を繰り返している人の場合)

私はこれまで4回転職いたしました。

デイケアや介護老人保健施設などその種別は異なりましたが、それぞれの施設で学ぶことは多く自分の成長につながったと感じています。

特に介護老人保健施設ではリハビリ専門職員から、ボディメカニクスや言語障害のあるかたへの対応方法などを教えていただき、実践することができるようになりました

今後はこの経験を活かしていきたいと考えております。

介護職員の職務経歴書の志望動機具体例

志望動機は応募する施設のことを調べ、魅力を感じた部分をピックアップすることで相手に伝わる文章を書くことができるようになります。

・社内研修が充実していてキャリアアップを望む私にとって理想の職場だと思い志望いたしました。介護福祉士資格取得だけではなく、日々入居者さんに関わるさいにも研修などで得た知識を活かしていきたいと考えています。

・私はこれまで介護をするうえで、利用者さんが残存機能を維持し自宅での生活を少しでも長く継続できるように工夫してきました。手を貸しすぎない、介助をしすぎないけれども見守りはしっかり行うことを基本にしています。どこまで介助をするのかは見極めが難しいところですが、ご本人や他のスタッフとも話し合いながら業務してまいりました。貴社の理念のひとつである『残存機能をひきだす介護』が私が今まで実践してきたこととマッチしており、経験を活かせると考え志望させていただきました。今後も機能維持に関する知識を得ながら仕事をしていきたいと思います。

介護職員の職務経歴書の失敗例

介護職員の職務経歴書では失敗してしまう例もいくつかあります。

不採用につながる内容になっていないかどうか、もう一度確認してください。

履歴書と同じ内容しか書いていない

履歴書と職務経歴書の記入項目は一見同じように見えるものもあります。

どちらの用紙にも職務経歴を書く欄があったり、志望動機を記入する欄があったりします。

ただし、職務経歴書は履歴書を補完するために書くものです。

履歴書に書いた内容を職務経歴書で補足説明し、施設側に伝えられるようにしましょう。

多すぎる情報量では逆にマイナスイメージになる

職務経歴書を書くときに、アピールポイントが多すぎて何枚もの用紙に渡って記入してしまうことがあります。

情報量があまりに多いと面接担当者の負担になります。

また本当に伝えたいことが伝わらないということになりかねません。

自身のアピールポイントを強調するためにも、内容は簡潔にA4用紙1~2枚程度にまとめるようにしましょう。

まとめ

介護職員にとってあまり馴染がない職務経歴書。

書いたことのないかたにとっては難しく感じてしまうかもしれません。

でも、これまでの業務内容や実績を具体的に書くことを心掛ければ相手に伝わる職務経歴書を書くことができます

職務経歴書を最大限活用し、転職を成功させてください。