起業セミナーに行ったからと言って、すぐに成功者になれるわけではありません。
成功するには、セミナーから得た知識をどう使うかにかかっています。
ノウハウコレクターになってしまうと、セミナーに行くことが目的になってしまうので気をつけましょう。
今回は、起業セミナーに参加することの意義や成功のポイントなどご紹介します。
起業セミナーの魅力はどこ?
起業セミナーでは、当然企業に対する知識を深めるために行くものですが、情報源として使うなら、どんなメリットやデメリットがあるかは確認しておきましょう。
情報源には、例えば書籍などがありますが、いつでも好きな時に読めるというメリットはあるものの、読んだ後誰かに質問などはできません。
自分で理解できたこと以外は、身につかないのが書籍を情報源とした時のデメリットでもあります。
その点起業セミナーの場合は、出向く必要があるというデメリットはあるものの、疑問が出た時にはその場で質問ができるので、情報を吸収しやすいというメリットもあります。
解決策を早く知ることができますし、セミナーに行く人同士の交流の場としても優秀です。
起業を目指す人との交流ができれば、横つながりも生まれるので、人脈作りも簡単にできるメリットもあります。
成功者がセミナーに参加していれば、その人から起業のコツも聞けるでしょう。
起業セミナーの種類と特徴を押さえよう!
起業セミナーは全国各地で開かれていますが、種類が多く、選び方に迷うこともあります。
起業セミナーをジャンル分けすると「地方公共団体主催の起業セミナー」「民間の無料起業セミナー」「民間の有料起業セミナー」の3つに大別できます。
どの起業セミナーを利用するかで、自分の得たい知識かどうかが決まりますので、セミナー選びは重要です。
それぞれメリットもデメリットもありますので、ぜひ起業セミナーの種類や特徴を覚えておきましょう。
特徴①民間の無料起業セミナー
公的機関でも無料セミナーは受けられますが、民間でも無料の起業セミナーを行っています。
なぜ民間なのに、無料で起業セミナーを開けるかと言えば、セミナーの動員数の実績を津作りたい、もしくは講師の宣伝をしたいなどの理由があるからです。
または、スポンサーがつくことで、こちらも広告塔の代わりではありますが、無料で起業セミナーを開ける場合もあります。
無料だからと安心せずに、どんな内容なのかや講師の実績はどれくらいなのかなど、事前に下調べはしておきましょう。
無料の起業セミナーであっても、講師の質によっては有料に負けず劣らずの情報が手に入ることも多々あります。
また起業セミナーに行く人たちは、本気で起業したい人ばかりなので、それらの人と交流を持つことで、成功の道が見えるかもしれません。
特徴②民間の有料起業セミナー
有料の場合は、それなりの対価が見込めるので利用する方も多いです。
ただ、有料の場合は、自分にとって必要な情報とは限らないので、コストが重要になります。
せっかくお金を払ってセミナーに行くのですから、自分に有益な情報が得られるかどうかを、講師の実績などを参考に調べておきましょう。
有料セミナーの場合は常連の人も多く、情報交換はもちろん、それなりの人脈も作ることができます。
講師から得た知識だけでなく、質の高い交流も生まれ、セミナー以外の副次効果も高いです。
また有料セミナーでは、講師を交えての懇親会がセッティングされていることも多く、セミナーが終わった後にも、有益な情報方法が聞ける可能性も高いです。
出席者同士、または講師との名刺交換なども可能なので、起業してからの人脈作りの助けになってくれることもあります。
ただ、あくまで主体はセミナーですので、やはり事前に内容くらいは下調べした方が良いでしょう。
実際にセミナーに参加することが出来ない人のために、最近ではオンラインセミナーも数多く開かれています。
無料と有料とに関わらず、セミナーでは情報収集以外の副次効果が得られることも多いです。
特徴③公的機関の無料セミナー
全国にある公的機関の中には、地元の産業振興のために無料で起業セミナーが開かれることがあります。
なぜ無料でできるかと言えば、セミナーを開くことで、税収をアップさせたり、雇用を作ったり、人口の流出を防いだりなどの効果を狙っているからです。
公的機関の起業セミナーだからと言って、講師が公務員であることはほぼありません。
公的機関でのセミナーは、地元の税金から講師を雇う費用を賄っているので、地元の財政状況によっては、著名な講師が招かれることもあります。
コンサルタントが講師として呼ばれることも多く、無料ならぜひ受けておきましょう。
公的機関の開く起業セミナーは、有利な条件で起業ができるノウハウが手に入ることもあります。
もし地元で起業する予定があるのなら、地元情報も取り入れておいた方が成功もしやすくなるでしょう。
おすすめの起業セミナー6選!
起業セミナーは全国でも開催されていますが、地方に特化したセミナーもあります。
やはり開催されている数が多いのは首都圏ですが、地方でも受けておいた方が良いセミナーがありますので、以下に6選してご紹介します。
無料の場合も有料の場合もありますが、費用だけでは内容を図れない部分もありますので、ぜひ参考にしてください。
①各都道府県での中小企業支援センター
地元の中小企業を支援する目的で開かれている起業セミナーで、地方事業の一環として行われていることが多いです。
名称は地域によって違いますが、例えば、TOKYO起業塾、女性起業ゼミ、プチ起業スクエアなどがあります。
②地元の商工会議所
商工会議所で開かれている起業セミナーでは、中小企業などを中心にしたセミナーが開かれています。
東京で有名なのは「東商・創業ゼミナール」「創業塾」「創業フォーラム」などがありますが、基本的には起業を支援するために行われているセミナーなので、一度は足を運んでみてください。
③コミュニティビジネスサポートセンター
NPO=特定非営利活動法人が主催する起業セミナーで、コミュニティビジネスの育成の他、イベントや交流会なども開かれています。
こちらは東京都のセミナーではありますが、地方自治体でも開かれることも多いので、気になった場合は問い合わせなどしてみましょう。
老若男女を問わず参加できるセミナーなので、得られるものも大きいでしょう。
④創業手帳のセミナー
創業手帳は、知らない人も多いと思いますが、創業に関するノウハウが詰まった本を無料で配布していることで有名な会社です。
こちらのセミナーでは、会社の設立方法や事業の進め方など実際に問題になる内容など、知識を広げることが可能ですので、一度行ってみるのも良いでしょう。
また交流会などもあるので、起業家同士の繋がりを作るのにもぴったりです。
⑤日本政策金融公庫
起業時の融資などでお世話になる方も多い「日本政策金融公庫」でもセミナーが開かれています。
経営課題解決セミナーなどテーマも幅広く、融資制度の詳細を知りたいなら、ぜひ参加してみましょう。
⑥東京圏雇用労働相談センター
東京圏雇用労働相談センターは、主にベンチャー企業に対するバックアップのために生まれた組織です。
特に労使間のトラブルを未然に防ぐことを目的としているので、人事や労務管理について知りたい場合はぜひ利用してみましょう。
起業セミナーで成功するためのポイント
起業セミナーは参加するだけでは、意味はありません。
そのため、以下のポイントをしっかりと押さえた上で、有効に活用してください。
①行動に移すことが大切
せっかくセミナーで知識を得ても、行動しないのでは意味がありません。
セミナー後には具体的な計画を立てて、知識を実践に活かしましょう。
②常連になってはいけない?
複数の起業セミナーに参加することもありますが、お金と時間を無駄にするのでは意味がありません。
講師の話をしっかりと聞いていたなら、何度も同じセミナーに通うほど無駄な物はないからです。
セミナーに参加することで満足してしまう常連にならないように注意しましょう
③セミナーに行かなくても実践できることはある
起業セミナーは活用するのがおすすめではありますが、成功している人全てがセミナーに行っているわけではありません。
ただ、セミナーに行くことで成功者の言葉から何かをつかみ取ることができれば、それを自分のスキルとして生かすことができます。
くれぐれもセミナーに行くこと自体が目的にならないよう注意が必要です。
まとめ
セミナーには無料と有料タイプがありますが、どちらが良いかは実際に行ってみないとわかりません。
ただ、無料だからと同じような内容のセミナーを受けに行くのは、時間と労力の無駄です。
中には、自己啓発の一環としてセミナーに参加する方もいらっしゃるかもしれませんが、ノウハウコレクターにならないように注意しましょう。
得た知識を生かすことが、起業セミナーの最大の目的です。